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SaaS,PaaS,IaaSをカレー屋で考える

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SaaS とか PaaS とか IaaS とか……?

SaaS、PaaS、IaaSとか。
わかる人にはわかるし、わからない人にはわからないやつです。

その定義は非常に曖昧で難しく考える人にはさらにわからなくなるやつです。。。

ちょっと知人と話題になったので「カレー屋」を例に説明してみるチャレンジをしてみます。

最初に言いますがこんなのカレー屋に例えないで実際のAzureとかで考える方が何百倍もわかりやすいです……でも頭の体操のためにもあえてカレー屋にチャレンジです。

カレー屋とは?

まず最初に「カレー屋」の定義です。ここ大事。店舗があって、お客さんがきて、店内でカレーを食べる。それが今回の「カレー屋」です。今回の「カレー屋」は、土地もあって建物もあるのですがまだキッチンもメニューもありません。

さて……そこからどうやってカレー屋を開店しましょうか?

という話です。

Case.1:IaaS的なカレー屋の開店

とってもこだわりのあるカレー職人です。 こだわりでオリジナリティあるカレーを作りたいです。

そのためには、こだわりの調理器具が必要だしこだわりのスパイスも必要です。

なので調理する上で必要なガスや水道の契約だけはして、後はキッチン作りからスパイス作りから全部自分でやってカレー屋を開店します。

  • メリット:自分好みのこだわったオリジナリティのあるカレーを作ることが出来る。全て自分でやるとは言え地下水をくみ上げたりするわけではないので最低限のインフラ用意の時間は省ける。
  • デメリット:ガスや水道があるとは言え準備に時間とお金がかかる。こだわるために専門的なスキルが必要。こだわったからといって美味しいとは限らない…!

インターネットやパソコンやOSを自分で「作る」わけではなくそこは買ってきて、その上にのるソフトウェアのインストールやセッティングは自分でやります。自分好みのチューニングが可能で自由度が高いです。ただ自分で色々やらないといけないので高い専門性が必要です。
例えば、PCとOSだけ調達して、ECサイトを自力で作り上げるようなものです。

Case.2:PaaS的なカレー屋の開店

そこそここだわりのあるカレー職人です。 一般的なカレーの範囲をおおきく逸脱せず、それでもある程度のオリジナリティを出したいカレー屋さんです。

調理器具やスパイスは世の中一般的なカレー屋さんが使う標準的なセットをレンタルしてきて、その制限の中で、レシピを工夫してカレー作りを行います。

  • メリット:調理器具やスパイスはあるのですぐにカレー屋を始められる。カレーを作ることに注力できます。そこそこオリジナリティのあるカレーを作ることも出来る。
  • デメリット:制限の中で考えないといけないのでカレーラーメンみたいな奇抜なものはできない。 調理器具やスパイスのレンタルの費用がそこそこかかる。

いわゆるフレームワークまで準備されていてその上にのるアプリケーションを作るスタイルです。例えば、Webサービス、モバイルアプリなど。その範囲の中で作るのであればやりたいことに注力できます。フレームワーク自体もAWSやAzureの専門家が準備してくれているものなので過不足なく使いやすいです。ただし、例えば世の中にまったくないようなサービス(?)をやろうとするとフレームワークの制限が足枷になってしまいます。

Case.3:SaaS的なカレー屋の開店

カレー自体にはオリジナリティのこだわりないカレー職人がこちらです。

自分オリジナルのカレーを作ることには執着はないです。おそらくこのカレー屋は「カレー」自体ではなくもっと他の何かに付加価値を付けたいのだと思います(内装とか接客とか)。

なので自分でカレーを作ることはせず、カレー自体を他のカレー専門店から調達してきます。

  • メリット:すぐにカレー屋を始めることが出来る。その分カレー以外のことに力を注ぐことができる。他から調達するといっても調達先さえ間違わなければ自分で作るよりおいしいカレーかもしれません。
  • デメリット:カレー自体での差別化ができません。自分で作るより高くつくかもしれません(でも変にこだわるカレーを作るよりも安いかもしれません)。

***

どうでしょう? イメージつかめたでしょうか。

結論

カレー屋で説明するのは大変。


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