これを見て Git が理解できない人はいない
◇ 感想
Git という言葉を聞いたことはありましたが、「 なんだか難しそう … 」と思い込んで Git を避けてきました。しかし、至る所で Git を聞かない日がなくなってきた今日、さすがに無視はできないと思い本書を購入させていただきました。
本書は女子大生のわかばちゃんが Web 系のゼミに入るところから物語が始まり、そのゼミの Web サイトを編集していく中で Git の概要だったり、使い方をどんどん学んでいくという構成です。主人公のわかばちゃんになりきった感じで本書を読み進めることができるため、なぜ Git が必要なのか、Git を使うと何が便利になるのかが分かりやすく、ストーリを読み進める度に Git をどんどん理解することができました。また、本書では「Sourcetree」を使って実際に手を動かして Git を体験できる工夫が施されているため、言葉だけではイメージしずらいことが「Sourcetree」の操作を通して理解できたり、リモートリポジトリとして有名な「GitHub」や「Bitbucket」との連携を学べたりと、Git の仕組全体を俯瞰できるような構成になっていたことも初学者としては嬉しいところでした。ただ、実際の現場では「Sourcetree」のような GUI よりも CUI を用いているところの方が多いような気がするのと、単純にコマンドべースで操作できた方が楽だと思うので CUI での操作も学んでいこうと個人的に思いました。
「Git ってなにそれ … 美味しいの?」と思っているエンジニア、実際の現場で Git が使われていて早急に Git を学ぶ必要がある方、資料更新の際にいにしえの手動バックアップを未だに行っている方、そんな方々におすすめできる一冊です。
※ ちなみに私の現場のバージョン管理システムは TFS です …