Android向けPlayゲームサービスのスタートガイド
Google Play ゲームサービスを使った Android ゲームの開発について、Android 向け Play ゲームサービスのスタートガイドを実際に行い、必要な内容を備忘録としてまとめました。
参考 :
Play ゲーム サービス
https://developers.google.com/games/services
Android向けPlayゲームサービスのスタートガイド
https://developers.google.com/games/services/android/quickstart
概要
Play ゲーム SDK では、タブレットやモバイル デバイスでのゲームに実績、リーダーボード、保存済みゲーム、リアルタイム マルチプレーヤー型ゲーム(Android 上)など人気のゲーム機能を簡単に統合できるクロス プラットフォームとして、Google Play ゲームサービスを提供されています。
Google Play ゲームサービス機能詳細
- 実績: 目標を設定し、プレーヤーがゲームをより長時間プレイして新しい機能を試すように促します。プレーヤーには、Play ゲーム プロフィールのレベルアップに利用できる経験値を特典として提供します(Play ゲーム プロフィールで他のプレーヤーに自分のレベルを伝えることができます)。
- リーダーボード: 日別、週別、全期間のリーダーボードを作成して、プレーヤー同士の競争を盛り上げます。ゲームレベルやその他のゲームの機能別に、複数のリーダーボードを作成します。
- マルチプレーヤー型ゲーム: リアルタイムまたはターン制のゲームに、他のプレーヤーと対戦する機能を追加します。プレーヤーは、端末の種類や対応プラットフォームの枠を超えて、友だちを招待してゲームのインストールをすすめることができます。
- ゲームギフト: プレーヤーが友だちに仮想のゲーム内オブジェクトを贈ることのできる機能を追加して、ダウンロード数とエンゲージメントを高めます。また、プレーヤーがギフトをリクエストできるようにして、ゲーム内でギフトを使って取引ができるようにします。
注意
Play ゲームサービスのマルチプレーヤー型ゲーム用 API のサポートを終了します。
リアルタイム マルチプレーヤー型ゲームとターン制マルチプレーヤー型ゲームのサポートは、2020 年 3 月 31 日をもって終了します。新しいゲームでこれらの機能を有効にすることはできません。
目的
Android のサンプル ゲームアプリを理解し、独自の Android ゲームの作成をすぐに始められるように準備します。
準備
- Android 開発環境をセットアップ
- Android アプリを初めて開発する場合は、初めてのアプリを作成するの記事を確認
- Android 4.0(Ice Cream Sandwich)以上が稼働する Android デバイスをテスト用に準備
手順
手順 1: サンプルアプリをダウンロードする
Type-a-Number という Android サンプルアプリを使用します。
1: Android サンプルアプリをダウンロード ページからダウンロードします。
Macでターミナルを開いて、以下のコマンドを実行します。
git clone git@github.com:playgameservices/android-basic-samples.git
2: android-basic-samples プロジェクトをインポートします。
このプロジェクトには TypeANumber とその他の Android サンプルゲームが含まれています。
Android Studio で手順のとおり進めます。
[Import project (Gradle, EclipseADT, etc.)] をクリックします。
android-basic-samples をダウンロードしたディレクトリを参照します。
3: TypeANumber で使用されている build.gradleファイルのapplicationIdを独自のパッケージ名に変更します。
パッケージ名 com.google.example.games.replace.me
を別の独自の名前に変更します。
AndroidManifest.xmlファイルを編集する必要はありません。
新しいパッケージ名の先頭に com.google
、com.example
、com.android
を使用することはできません。
defaultConfig{/*
TODO: Replace this value with your application's package name
*/applicationId"com.google.example.games.replace.me"
手順 2: Google Play Console でゲームをセットアップする
Google Play Console では、各ゲーム用に Google Play ゲームサービスを管理し、ゲームの承認および認証のためのメタデータを設定します。
Google Play Console でサンプルゲームをセットアップするには...
1: ウェブブラウザで Google Play Consoleに移動してログインします。これまで Google Play Console に登録していない場合は、登録を求めるメッセージが表示されます。
2: 以下の手順のとおり、Google Play Console にゲームを追加します。
左側の[ゲームサービス]タブを選択します。
[ GOOGLE PLAY ゲーム サービスをセットアップ ]ボタンをクリックします。
Google Play ゲーム サービスをアプリ用にセットアップする画面が表示されます。
[ゲームで Google API をまだ使用していません] のタブを選択します。
ゲームの名前を入力してカテゴリを割り当て、[ 次へ ]ボタンをクリックします。
ゲームの詳細フォームで、ゲームの説明、カテゴリ、グラフィックアセットを追加します。
- テストには表示名のみが必要です。ゲームを公開する前に、他のフィールドに入力する必要があります。
- ゲームの表示名と説明は、同じGoogle Playゲームサービスを共有するゲームのすべてのバージョンに適用できるように十分に汎用的である必要があります。
- グラフィックアセットの作成に関するガイドラインについては、Google Play for Developersガイドと Google Playの注目画像のガイドラインを確認する必要があります。
- このデベロッパー ガイドの目的は、独自のゲームについての詳細をフォームに入力できるようになることです。そのために利用できるプレースホルダ アイコンやスクリーンショットが、ダウンロード ページで提供されています。
3: Type-a-Number Challenge の実績を設定します。
Google Play Console で [実績] タブを選択します。
次のようなサンプルの実績を追加します。
名前 | 説明 | 特記事項 |
---|---|---|
Prime | 素数のスコアを獲得します。 | なし |
Humble | スコア 0 点を獲得します。 | なし |
Don't get cocky, kid | いずれかのモードでスコア 9999 点を獲得します。 | なし |
OMG U R TEH UBER LEET! | スコア 1337 点を獲得した場合に達成となります。 | 隠しクエストとして設定します。 |
Bored | ゲームを 10 回プレイします。 | 10 ステップでロック解除される増分実績として設定します。 |
Really Really Bored | ゲームを 100 回プレイします。 | 100 ステップでロック解除される増分実績として設定します。 |
作成した各実績の ID(長い英数字の文字列)を記録します。
作成するゲームに合った実績を設定します。詳細については、実績の背後にあるコンセプトについての記事と Android での実績の実装方法についての記事を確認します。
4: Type-a-Number Challenge 用のリーダーボードを設定します。
Google Play Console で [リーダーボード] タブを選択します。
「Easy High Scores」と「Hard High Scores」という名の 2 つのサンプル リーダーボードを追加します。どちらのリーダーボードも、[スコアの形式] として [小数点以下の桁数] が 0 の整数を使用し、[順番付け] を [スコアは高いほど良い] とします。
作成した各リーダーボードの ID(長い英数字の文字列)をメモします。
作成するゲームに合ったリーダーボードを設定します。詳細については、リーダーボードの背後にあるコンセプトについての記事と Android でのリーダーボードの実装方法についての記事を確認します。
5: 以下の手順のとおり、Android アプリ用に OAuth 2.0 クライアント IDを生成します。
Google Playゲームサービスの呼び出しを認証および承認するには、ゲームにOAuth 2.0クライアントIDが必要です。クライアントIDとゲームの関連付けを設定するには、Google Play Consoleを使用してクライアントIDを生成し、ゲームにリンクします。
リンクされたアプリケーションを作成するには...
ゲームサービスをGoogle API Consoleプロジェクトにリンクするには、左側の[リンク済みアプリ]タブを選択ます。
Android アプリ用に OAuth 2.0 クライアント ID を生成するので[ANDROID]を選択します。
Android アプリをリンクする際、サンプル パッケージの名前を変更したときに使用した新しいパッケージ名を正確に指定します。
キーストアや署名済みの証明書がない場合は、Android Studio で署名済み APK の生成ウィザードを使用して、新しく生成できます。署名済み APK の生成ウィザードの使用方法については、Android Studio でのアプリの署名についてを確認します。
手順 3: コードを変更する
ゲームを実行するには、Android プロジェクトにリソースとしてアプリケーション ID を設定する必要があります。また、AndroidManifest.xml にゲームのメタデータを追加する必要もあります。
res/values/ids.xml を開いて、プレースホルダの ID を置き換えます。
手順 4: ゲームをテストする
実機のテストデバイスでゲームを実行する
まとめ
このトレーニングで、Android のサンプル ゲームアプリをインストールし、独自の Android ゲームの作成をすぐに始める方法を理解しました。