目的
- レガシー環境でGitに触れられず困っているエンジニアにGitでのバージョン管理をもっと身近に感じてもらう
この記事のターゲット
- 普段の業務でもGitを使用したい方
- 遊び感覚でもいいからGitに触れてみたい方
- 自分のドキュメントだけでも良いのでバージョン管理したい方
- 業務ないでGitは使用しているが、壊したら怖いのでまず慣れたい方
前提条件
- OS: Windows10 64bit
- インストール時にHome直下に書き込み権限がある。
- WSL(バージョンは問わないが筆者は18.04)がインストールされており使用できる状態になっている。(インストール方法は下記に記載)
どんなことをするのか
- ローカルリポジトリを別のディレクトリに二つつくる。
- 二つのローカルリポジトリのうち一つをリモートリポジトリ役、一つをローカルリポジトリ役と勝手に決める。
- リモート役からローカル役へcloneする。
実施方法概要
- Gitの設定
- リモート役リポジトリの作成
- リモート役リポジトリのclone
- pushテスト
実施方法詳細
Gitの設定
- WSLのターミナル画面(コマンドが打てる黒い画面)を起動する。
下記コマンドを実行してgitを使う人のユーザ名を設定する。
- ユーザ名は後から再設定できる。
- 英数字で入力する。
- 個人で勉強するレベルならなんでも良い(Githubを使うようになってくるとこの辺はちょっと変わってくる。)
本作業はあくまでこのPCの中だけの設定である。
$ git config --global user.name "英数字でユーザ名を入力"
下記コマンドを実行してgitを使う人のメールアドレスを設定する。
- メールアドレスは後から再設定できる。
- 個人で勉強するレベルならなんでも良い(Githubを使うようになってくるとこの辺はちょっと変わってくる。)
- 本作業はあくまでこのPCの中だけの設定である。```terminal $ git config --global user.email "メールアドレス" ```
リモート役リポジトリの作成
下記コマンドを実行してリモートリポジトリを置いておくディレクトリを作成する。
$cd$mkdir role_of_remote_repository
下記コマンドを実行してリモートリポジトリとしてバージョン管理を行うディレクトリを作成する。(study_gitフォルダのお名前は任意のものでもOK)
$mkdir ~/role_of_remote_repository/study_git
下記コマンドを実行してstudy_gitフォルダをGit管理する。(
>
の後ろはターミナルに出力された内容)$ cd ~/role_of_remote_repository/study_git $ git init > Initialized empty Git repository in ... $ ll >.git
- `.git`ディレクトリが作成されていればOKである。
下記コマンドを実行して最初のコミットを行う。
- 最初のコミットをすることにより、バージョン管理する準備が整う
- 必ず実施する通過儀礼みたいなものである。
- あまり深いことは考えずに実施しよう。
cd ~/role_of_remote_repository/study_git $ git commit --allow-empty-m"first commit">[master (root-commit) xxxxxxx] first commit
下記コマンドを実行してリモート役のリポジトリにpushできるように設定を行う。
$cd ~/role_of_remote_repository/study_git $ git config --bool core.bare true
リモート役リポジトリのclone
下記コマンドを実行してリモート役のリポジトリをcloneするディレクトリを作成する。
$cd$mkdir ~/work
下記コマンドを実行してリモート役のリポジトリをcloneする。
study_git
ディレクトリが存在して入ればOKである。$cd ~/work $ git clone ~/role_of_remote_repository/study_git/.git >Cloning into 'study_git'>done.$ ll >study_git
pushテスト
下記コマンドを実行して先にcloneしたディレクトリに移動する。
$ ~/work/study_git
下記コマンドを実行してテスト用のファイルを作成する。
$echo"aaa">> test.txt
下記コマンドを実行してファイルのステータスを確認する。赤い文字で
test.txt
と表示されればOKである。$ git status
下記コマンドを実行して
test.txt
をステージングする。$ git add test.txt
下記コマンドを実行して
test.txt
をコミットしてコミットメッセージを記載する。画面が切り替わってエディタが開いたら一行目にAdd:...
を記載して、保存して、エディタを閉じる。$ git commit
Add: Study file for initial.
下記のコマンドを実行してリモート役のリポジトリにpushをする。
$ git push origin master
エラーが出なければ環境は整ったことになる。